2021年12月14日火曜日

税理士試験にハマるパターン

 もうすぐ合格発表ですね。

私、20年くらい前まで税理士講座の講師やってました。

なので合格する人もたくさんみてきたし、そうじゃない人もたくさんみてきました。

その中で、税理士試験にハマるパターンをご紹介します。

ずばり言えば無茶する人。そして1科目合格しちゃってる人です。

1科目合格しちゃってる人から先に説明してしまうと、科目合格なしならば、税理士試験からの撤退の意思決定はそんなに難しくない。下手に合格しちゃってるから撤退できなくなってしまいます。

次に、無茶する人。

パターンとすればこんな感じ。

主人公は大学生としましょう。

1年目。大学生のうちに集中してやったほうがいいよと専門学校の人(講師でない場合が多い。講師が相談に乗っていれば無茶させない)に言われ、簿財消の勉強を始めちゃったりする。

イメージ、3時間の授業を受けたら復習とトレーニングに3時間が必要ですが、授業を聞いてわかってしまっているつもりになってしまい、ちょろっと復習して終わり。最悪復習ゼロ。

大学生ゆえ、大学の勉強もしなければならないし、ちょっとサークルに顔も出すかと顔を出し、一杯やっちゃったりする。

2ヶ月くらい経ち、内容はなんとなくわかっているものの、テストをうけると思うように点が取れない。4ヶ月経ち、このままではまずい、集中しようと思い、消費税をきり、簿財の2科目にする。

2科目にしたからうまくいくかと言えばそうでもなく、やはりうまくいかない。

そのまま税理士試験に突入する。(しかしながら税理士試験まで到達できたとすれば成功例とも言えば、かなりの割合で途中脱落している。)


9月から2年目。

8月の会計科目の手応えはなかったが、気分一新、1年目に中途半端に学習した消費税と、法人税法にチャレンジ。

1年目の失敗を胸に、法人税の勉強は頑張るが、消費税をなんとなく1度勉強してしまっているので身に入らない。

そして12月の合格発表。2科目不合格の現実を突きつけられる。

1月からは簿財を再び。法人税、消費税には時間が回らないので1月からは学習せず。

簿財がうまくいくのかと言えば1年目にガリガリやっていたわけではないので基礎が欠けておりやはりうまくいかない。(以下省略)


そのうち試験は惰性でやり出し、遊びのほうが楽しくなる。

会計事務所に勤めているからなんとなく会計、税法は理解し始めたものの、試験となるとやはり別。


こうして、科目合格はしてないけど、なんとなく実務は回せる会計事務所職員が出来上がっていく。



合格発表前にこんな暗いこと書くなよって話ではあると思いますが、現実でもある。


税理士試験を早く終えるコツは不合格しないこと。受講した科目は絶対合格する!すべての時間を税理士試験にかける!と考えたほうがいいです。

それでも残念ながら不合格ってことはありますが、次で合格します。正直、実力があっても半々の試験なので。頭がいいから合格する試験でもないし。


もし、今回の試験で残念だった方。

全力投球しての不合格ならそれは運がなかっただけ。

でも、なんとなく受験して不合格だったなら、リセットした方いい。

ゼロからやり直す気持ちでゼロから始めたほうが結局は近道。

急がば回れ。



0 件のコメント:

コメントを投稿

幻の、、

 こ、これは! 私が税理士になったばかりの頃に書いた本がメルカリで売られてる! そしてありがたいことに売れてる! 私、何冊か本を書いてます。 たぶん5冊かな〜 最後に書いたのはもう10年も前。 書く時間もないし、パワーもないし、本を書くことは多分もうないです。 ちなみに、私の場合...